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【2021年版】間違いだらけの猟隊えらび 後篇

green grass field and green tress during day time 狩猟
Photo by André Cook on Pexels.com
この記事は約5分で読めます。

体調管理、体力に問題がある人がいる

      

人間、疲れてくると簡単なミスをしてしまいます。

         

       

とら子
とら子

目玉焼きを作ろうとして、

中身をゴミ箱に入れて、

フライパンに殻を入れる。

            

ウシオ
ウシオ

ポケットに鍵を入れながら、

鍵を一生懸命探す。

家の中での出来事ならば、笑い話で済みます。

だけど、銃砲を取り扱う時には簡単なミスが事故を誘発します。

      

例えば、疲れているとこんな事が起きるかも知れません。

・脱砲したつもりで、猟銃に弾を装填したまま車に乗り込む。

・獲物と人と見間違う。

・ボーッとして、銃口を人に向けてしまう。

・実包を紛失。

・山から滑落。

・猟銃を持ったまま、山中で気絶。

          

巻狩は、極寒の雪山で2~3時間身体を動かさずにじっとする事があります。

身体を動かさずにいると、冷えが身体の芯まで入り込み、想像以上に体力を奪います。

何十年も安全狩猟をされていたベテランのハンターが事故を起こすのは、そういった体調管理や体力の衰えからくる簡単な失敗から発生する事があるのでは無いでしょうか?

       

また、

巻狩は、チーム戦です。

自分自身の体調の変化に気づけたとしても、巻狩を途中で中止する事は難しいです。

まして、老若男女、体力や体質が異なる人がチームを形成しているからです。

        

ずさんな無線管理

              

基本的には、巻狩の最中はタツ(マチ)は移動してはいけません。

それは、移動した人を獲物と間違えて誤射する危険性があるからです。

             

実際に起きた事故を元に環境省が動画を作成しています。

狩猟事故防止映像「事故に繋がる分岐点」①誤射はなぜ起きた?
近年、狩猟などの鳥獣捕獲において様々な事故が多発しており、安全対策の強化が求められています。これらの事故の多くは、基本的なルールを守っていれば防げた事故です。狩猟者一人ひとりが事故防止の基本的な取組を徹底することが何より重要です。本映像は、...

             

また、巻狩の『開始』と『撤収』も無線で連絡しますが、無線連絡がずさんだと『開始』と『撤収』をスムーズに行う事が出来ません。

前日迄正常に作動した無線機でも、山に入る直前に無線機の確認を猟隊で行った方がいいです。

             

以前あった事ですが。

巻狩中に下のタツ(マチ)から発砲音がして、確認をしたのですが返事がありませんでした。

返事が無いので心配でしたが、安易に動く事も出来ず不安でした。

あとで確認したのですが、

その人の無線機は、受信は出来るけど、送信が出来ない状態でした。

             

           

危険な人を辞めさせない猟隊

これまで、危険な猟隊(危険な人)の話をしてきました。

           

          

             

事故の原因になるかも

・銃口管理を出来ない人

・暴発する人

・脱砲しない人

・飲酒しながら鉄砲を撃つ人

・猟銃を置きっぱなしにする人

・タツ(マチ)が危険な場所にある

・体調管理、体力に問題がある人

・ずさんな無線管理

          

上記の条件に当てはまる人に対して、猟隊のリーダーが注意をしてあげる。

新たな道路が出来る等、タツ(マチ)の位置が危険になる事もあるかも知れません。そういう時に、タツ(マチ)を変更する。若しくは、その猟場の放棄。

      

等を、行う事が出来れば事故は起きにくいと思います。

            

注意をしても、何回も危ない事をする人は猟隊には入れない方がいいと思います。

その方が、その人や家族のためだからです。

危ない人の人生を思いやって、辞めさせる事の出来る猟隊は事故を起こしにくい猟隊だと思います。

          

危ない猟隊に所属してしまったら

       

実際に入ってみないと、安全な猟隊か?分からないと思います。

もし、危険な猟隊だと思ったら、その猟隊は早めに抜けた方がいいと思います。

抜けて、他の猟隊を探した方がいいと思います。

事故というのは、一瞬で起きるからです。

      

抜け出すと、同じ猟友会の支部で気まずいと思うかも知れません。

その時は、猟友会の支部を変更する事も出来ます。  

以前、お話した誤射した人が自殺した猟隊は、全員が猟銃を返納したそうです。

       

危ない人から離れていても、同じ猟隊に属するというのは、色々な危険があります。

                                

最後に、今回の一連の記事を読んで頂いた狩猟者の方へ。

色々、危ない猟隊の話をしましたが、安全で楽しい猟隊がほとんどです。

みんなで協力して捕獲した獲物を共に解体するのは、日常では味わえない充実感があります。

皆さんに、楽しく安全に狩猟が出来る猟隊が見つかる様にお祈り申し上げます。

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