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安全な狩猟について その1(巻狩篇)

狩猟
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こんにちは、マダムとら子です。

 

既に今シーズンの狩猟が始まった地域もありますね。

今季も無事に終猟しゅうりょうが迎えられるように、安全な狩猟のお話を致します。

今回のお話は、巻狩でのお話になります。

  

  

無線の確認

バッテリー

無線のバッテリーは、充分に充電されていますか?

無線は、受信ではあまりバッテリーは消費されません。送信をすれば、いつもよりバッテリーを消費します。無線の中継を頼まれた場合、いつもよりバッテリーの消費が多くなるので、充分に充電しましょう。

  

受信の確認

集合したら全員の無線がきちんと通じるか、確認をしましょう。

まれに、無線のチャンネルが変わっている事があります。

その場合、仲間からの通信を受信出来ません。

また、受信は出来るけど発信が出来ない事があります。

受信も送信も、確認をして下さい。

無線の確認は、マチ(関東ではタツマとい)を配る直前も再度確認をした方がいいです。

  

実際にあったお話
  • マチを配っていた人が無線のスイッチを入れ忘れていた為に、いつまでたっても始まりませんでした。
  • 発砲音がして隊長が確認するも、発砲した人の無線の発信が故障していた為、抜けれられたのか捕獲したのか中々分かりませんでした。
  • マチ解除の指示が無いのに、自分が外した場所の現場検証と言って勝手に持ち場を離れる隊員が居ました。

  

マチで行う安全事項

   

一個上のマチを確認する

自分より下のマチの場所は分かるけど、自分より上のマチの場所は分からない事が多いです。

その場合、自分のマチを確認した後、1コ上のマチ迄一緒に上がりましょう。

そうすれば、1コ上のマチの人が何処に居てるか分かります。

何処に居てるか分かれば、仲間のいる方向に向けて発砲する危険は減ります。

   

お互いの位置を確認しましょう

マチに着いたら、無線を使って近くの人と互いの位置を確認しましょう。

相手の位置を知るだけでなく、自分の位置を知ってもらう為です。

上手な人は上手く隠れるので、オレンジを着ていても見つけるのが難しい事があります。

  

足場の確認

  

足場がしっかりしないと、発砲の時に姿勢を崩して滑落する事もあります。

ウシオ
ウシオ

昔知り合いが、雪で滑って自分の足の指を飛ばしました。

    

マチを移動しない

  

持ち場を移動する必要がある際は、必ず無線を使って連絡しましょう。

基本的には持ち場を動かない方がいいです。

全員が無線を全部受信しているとは限らないからです。

つぶやきシローになるかも
  • 無線のバッテリー切れ(受信側、発信側)
  • chが切り替わっていた
  • 無線の聞き逃し
  • 他の無線と発信が重複されていた為、上手く発信されていなかった。
  • etc

無線を送信しても、必ずしも猟友に情報が伝わるとは限らないのです。

猟友に獲物と間違われて発砲される可能性があるので、持ち場を離れない方がいいと私は思います。

   

マチを解除する際に行う安全事項

  

先ず脱包しましょう

  

マチを解除する連絡を受けたら、先ず脱包をしましょう。

銃に弾が入ってなければ、誤射をする事はありません。

慌てたり、疲れていると脱包を忘れる事があります。

    

ゆっくりマチを解除しましょう

  

一番高い所の人から順番に、マチを解除しましょう。(上のマチの人が降りてくる迄、待ちましょう)

こんな人達が発生するのを防ぎやすいです
  • 無線のトラブルでマチの解除が分からない人
  • 怪我や病気をして動けない人
  • 下山中の迷子や滑落する人

以上の人たちが発生するのを防ぐ事が出来ます。

一人で下山するより、安心感もありますね。

  

とら子
とら子

猟友の車に乗り合いで来た人が、そのまま猟場に置いてかれたというのを聞きました

   

体力がある人・ない人。歩くのが早い人・遅い人。

色々な人が協力して巻狩をしています。

マチを解除する時は時間の制約が少ないです、体力がない人や足が遅い人に合わせた方が事故が起きにくいです。

ウシオ
ウシオ

初めての猟場で、置いていかれそうになって、崖から転落しました。

とら子
とら子

ウシオが4m下に落ちていくのを見ました。

     

家に帰るまでが狩猟ですよ

   

1日狩猟をすると、自分が思っている以上に疲れています。

鉄砲も所持しています。

交通事故を起こすと大変です。

少しでも疲れていると思ったら、休憩してゆっくり帰ってください。

    

とら子
とら子

ホッとした時が、危ないですよ。

  

高名の木登り

『高名の木登り』という言葉があります。

有名な木登り名人が人を指図して、高い木に登らせて梢を切らせた。

たいへんあぶなそうに見えた間は、何も言わない。

降りてくる時に、後少しの高さくらいになって「間違いをするな。気をつけて降りろ」と言葉をかけたので、
私は、「これくらいの高さになってからでは、飛び降りても、きっと降りることができるだろう。どうしてそのように言うのか。」と申したところ、

木登り名人が「そのことでございます。目が回り、枝が危ない間は、自分が恐れておりますから申しません。間違いは易しい所になって、必ず起こすことでございます」という。

この木登り名人は身分の低いものではあるが、聖人の戒めにかなっている。蹴鞠も難しところをうまく切り出した後、易しい思うと必ず鞠を落とすといいます。

~徒然草・高名の木登り~より引用

     

危ない状況でも、注意してる時は、意外と安全だったりします。

逆に、

なんでも無い所でも、油断をしていると事故が起きる事があります。

今年も無事に、皆様が猟期を終えれますように。

  

とら子
とら子

狩猟解禁!!

ウシオ
ウシオ

ひと狩りいこうぜ!!

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