今年も大型台風による被害が全国各地に大きな爪痕を残しました。
台風による被害に遭われた方にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
台風被害により、お亡くなりになられました方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被害を受けられました地域の皆様にお見舞いを申しあげます。
一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
2018年の台風21号
昨年(2018年9月)、台風21号が近畿地方に上陸しました。
自宅は被災せずにすみましたが、近所の電気店の窓ガラスが割れたり、大きな木が何本も風で倒れました。
これだけ大きな台風に遭ったのは、40数年の人生で初めての事でした。
台風が過ぎ、自宅のベランダを片付けて、近所の状態を確認。
それから、車で職場の状態を確認しに出かけました。
道中では、下の写真のような風景に出くわしました。
根っこから木が倒れています。
上記の写真の場所は、南側が開けた道路だったため、風をまともに受けて根本から木が倒れていました。
場所により、木の倒れ方は異なりました。
台風が南西から来ていた為、南西側の風がよく当たる場所は、木が多く倒れているようでした。
山の南側や西側の斜面にある木が、よく倒れていました。
台風後の猟場の確認
台風被害の一ヶ月後、同じ猟隊の方々と猟場の確認と手入れに行きました。
既に状況を把握している猟隊長からは『大変な事になっている』と、聞いてはいましたが、、、
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すごい倒木の数です。
この山も他の場所と同様、南や西側の木が倒れていました。
逆に、山の北側や東側の木は、ほとんど倒れていませんでした。
谷を歩くと、右手(北側斜面)は木があり、左手(南側斜面)は倒木だらけでした。
この山は、前年度には何度もイノシシが捕獲されていました。
それが、このような状態になってしまいました。
昨年被害を受けた当地の被害は、雨よりも風による影響が大きかったです。
上記の写真の倒木が大量に発生している場所は、南から西に面する場所でした。
逆に山の北側や西側では、ほぼ倒木が無い状態の場所もありました。
猟期になって
猟期に入ってから、この猟場の使用頻度は激減しました。
こんなに倒木があると、獲物は通らないという、猟隊の先輩方の判断でした。
実際に猟期に入ってからも猟場の確認をしましたが、オソマや足跡等、獲物の痕跡が減っていました。
また、この猟場は獲物の引出し(捕獲した獲物を山から降ろす事です)が楽だったのですが、倒木のため、引出しが困難になりました。
獲物を殺すのが目的では無く、あくまでも捕獲が目的です。
そのため、引出しが大変な猟場は使用頻度が減ります。
それらの状況により、前年度は何回もシシが捕獲出来たのにも関わらず、この山でやる事は減りました。
倒木の多い猟場でマチました
私は、あまり木が倒れていない場所でマチました。
私の両側は、ベテランの人がいます。
2月くらいでしたが、けっこう雪は深く積もっています。
勢子は、ウシオ。
猟犬は、親方の俊足な和犬です。
和犬は山が楽しくて、遊んでいます。
雪に埋まりながら 、追い山から私達が居てるマチの方へ遊びにきます。
2回ほど、ウシオに連れ戻されました。
雪も深いし、けっこうキツイんやけど。
狸か何か小物が居てるみたいやな。
和犬よ。頼むから、獲物を追ってくれ
右手側のマチに居てる先輩は、しびれを切らして鹿笛を吹き始めました。
私は、和犬が遊んでいるのを遠くから双眼鏡で眺めていました。
和犬、楽しそうやな。
あれっ、隠れてしまった。
双眼鏡から目を離すと、オイヤマのテッペン近くに小さな点が見えます。
小さな点はあれよあれよと、左手側の先輩のマチに近づいていきます。
あっ、あれは鹿。すごい早いな。
先輩の正面に来てるけど、撃てるかな。
足音は雪に吸収されている為、静かです。
静かだけど、倒木のあまり無いオイヤマを凄い勢いで下ります。
撃てるのか、どうか。
見ている私もドキドキします。
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シーン
発砲音は、しませんでした。
せっかく(獲物を)出してもらったのに、スマナイ。
ドッグマーカー、見てたら急に犬が動いていた。
ヤバいと思って顔を上げたら、もう鹿が迫っていたから、撃てなかった。
先輩と、更に左側の後輩の間を抜けたから、あれは仕方ないで。。。
むしろ、後輩寄りやで。
だんまり
私も含めて、皆が油断している時にシカは出てきました。
まさに『高名の木登り』でした。
因みに、今回獲物が逃げていった山(マチの背中側)は、こんな感じでした。
10月の見廻りの状態から、雪が降り状況は多少変わっていました。でも、まだ倒木は多かったです。
今回は足の速い和犬に追いかけられたので、躊躇なく全力疾走でした。
シカは命懸けですから、私達が想像する以上の身体能力を発揮しました。
全力疾走のシカは、たいへん美しかったです。
いいものが観れました。
とら子も、撃てよ
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