狩猟事故に巻き込まれて、自分や家族の人生が破綻しない為にも是非読んで頂きたい記事です。
安全な狩猟の第一歩は、安全な猟隊に所属する事です
逆に、危険な猟隊への所属は破綻への第一歩です。
前篇の記事はこちらです。
脱砲しない人がいる
2019年1月3日に、岐阜県下呂市で下記の様な死亡事故が発生しています。
散弾銃が暴発、男性死亡 岐阜・下呂
3日午後2時20分ごろ、岐阜県下呂市馬瀬西村の空き地で、シカ猟をしていた近くに住むパート男性(65)の散弾銃が暴発し、そばにいた同市の職業不詳、岩口峰夫さん(71)の腰辺りに当たった。岩口さんは病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。
県警下呂署によると、男性と岩口さんは地元猟友会に所属し、同日朝から他の6人と共に猟を始めていた。当時は猟を終え、男性が銃の弾抜きをしていた。弾は発射後に粒が散らばる散弾ではなく、大型獣用に使う「スラッグ弾」だった。
同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、暴発した経緯を詳しく調べている。男性が自宅にいた妻を介して119番した。
日本経済新聞より引用
上記の事故に関して、岐阜県猟友会から大日本猟友会へ報告書が送付されています。
この報告書の中で、
今回の事故は、現場で行うべき「脱砲の確認」を怠り、装填されたままの猟銃をかかえ下山し、空き地において周囲の安全確認をせず弾を抜こうとした一瞬の行動により引き起こされてしまいました。
と、あります。
タツ(マチ)で、脱砲していれば未然に防ぐ事が出来た事故です。
タツ(マチ)を解除する時は、脱砲しましょう。
上記の事故に関して、大日本猟友会のHPに記載があります。
ご確認下さい。
飲酒しながら鉄砲を撃つ人がいる
飲酒して、猟銃や弾(リローディング含む)を取り扱う事はやめましょう。
思いがけない事故に繋がる事があります。
そんなヤツ、おらへんやろ。
撃つなら、呑むな。
呑むなら、撃つな。
猟銃を置きっぱなしにする人がいる
下記のニュースは、射撃の帰り道にパチンコ屋さんに寄って、車と車に積んでいたライフル銃が盗難にあった事件です。
ライフル銃積んだ車盗難 実弾80発も、茨城・筑西
14日午後9時45分ごろ、茨城県筑西市玉戸のパチンコ店駐車場で、競技用ライフル銃と実弾約80発を積んだ乗用車がなくなっていることに栃木県小山市の無職男性(64)が気付き、110番通報した。県警筑西署が窃盗事件として調べている。
筑西署によると、ライフル銃は全長約1メートル、口径5・6ミリ。専用のケースに入れて車の後部座席付近に置かれていた。実弾は装填されていなかったとみられる。
男性がパチンコをしていた14日午後3時~同9時45分ごろまでに盗まれたとみられる。男性は、茨城県内の射撃場に行った帰りだったという。
産経ニュースより引用
ライフル撃った後に、パチンコ打つなんて!
うちまくりやな。
パチンコに勝ってたから、約7時間もパチンコしてたんかな?
猟銃の紛失事故は、意外と発生しています。
山の中で、猟銃を紛失する人がいます。
また、
猟銃を自動車や猟師小屋に放置するのは、辞めましょう。
タツ(マチ)が危険な場所にある
道路近くでの発砲
猟銃を発砲してはいけない場所の1つに道路上があります。
なぜ道路上での発砲が禁止されているかというと、車両(車や自転車、バイク)や車両に搭乗している人間に弾が当たる可能性があるからです。
例えば、道路のすぐ近くのタツ(マチ)に配置されたします。
犬に追いかけられた獲物が道路上に出たとして、撃てるでしょうか?
射線が重なっていないか?
昔からあるタツ(マチ)というのは、よく考えられています。
幾つものけもの道が合流する近くにあります。
そして、他のタツ(マチ)の人と撃ち合いになりにくい位置にあります。
タツ(マチ)とタツ(マチ)の間を獲物が走った場合、発砲出来ますか?
自分や猟隊のメンバーが配置されているタツ(マチ)の位置は問題ないか?
思い出して見て下さい。
安全最優先で
事故を起こした人達は、わざと事故を起こしたのではありません。
だけどちょっとした油断やスキが合ったのかも知れません。
事故の第一歩は、『それぐらい大丈夫』から始まっているのかも知れません。
「ありえない」
なんて事は
ありえない
次に続きます。