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誰の獲物?

狩猟
この記事は約3分で読めます。

   

今回は、狩猟をしていてたまに起きる出来事に関してのお話です。地域差があるので、1例としてお聞き下さい。

とら子
とら子

今回は、猟歴約40年のウシオ先生に、狩猟に関しての講義に来ていただきました。

   

ウシオ
ウシオ

猟歴約40年ですが、猟友会では若手のウシオです。

よろしくお願い致します。

とら子
とら子

今回は、どのようなお話をしていただけるのですか?

   

ウシオ
ウシオ

不要な争いをしない為の猟師の知恵について、お話します。

    

    

多数の人間で猟をする時に起きる事

ある巻狩での出来事。

勢子が追い出した鹿が、マチ(タツマ)に向かって全力で走っています。

    

シカ
シカ

ヒーヒー。逃げます。

    

ハンター
ハンター

ようし来たな。バーン!!

シカ
シカ

痛い!!でも、逃げます。

ハンター
ハンター

あっ、逃げられた。

シカ
シカ

ヨロヨロ

マタギ
マタギ

チャンス。ドッカーン!!

シカ
シカ

やられた~

   

と、いう事でシカは捕獲されました。

誰が捕獲したのか?

無事にシカは捕獲されましたが、少し揉め事が生じました。

  

マタギ
マタギ

ワシがトドメを刺したから、ワシがシカを捕獲したんや!!

   

ハンター
ハンター

それは違います。

ボクが最初に撃って弱らせたから、ボクの手柄です。

   

ウシオが以前所属していた猟隊では、賞品は無かったですが年間捕獲数のMVPを決めていました。捕獲した人というのは、皆から一目置かれました。また、獲物を捕獲した人は皆から労を労われ、獲物を山から軽トラック等へ運ぶ間休めました。別に肉が増えたり、お金が貰える訳ではないが、捕獲するのは名誉な事でした。

そのため、ハンターさんとマタギさんは互いに捕獲した権利を譲りませんでした。

わだかまりが残らないように、ウシオの以前いた猟隊では、捕獲に関してのルールがありました。

        

シカは先矢

シシは後矢

        

足が速いシカは、先ず動きを止めるのが難しいです。そのため、先にシカに弾を撃ち込んだ人が捕獲した事になります。

シカに比べて足が遅いイノシシは、シカに比べて弾を当てやすいです。その代わり、矢に強い(鉄砲で撃たれてもなかなか死なない)イノシシは、鉄砲を撃たれても逆襲する事があります。そのため、イノシシはトドメを刺した人が捕獲した事になります。

以上の理由により、今回はハンターさんが捕獲した事になります。

イノシシ
イノシシ

私は、トドメを刺した人が捕獲した事になるのですね。

猟師のルール

実際は、お互いに捕獲を譲り合ったり、獲物を公平に分けて、グループにわだかまりが残らないようにします。

複雑な人間関係の問題も、マタギ勘定にみられる猟師のルールから、解決口が見つかるかも知れませんね。

   

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